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『共喰い』(ともぐい)は、青山真治監督による2013年の日本映画。 ==ストーリー== 昭和63年の夏。遠馬(菅田将暉)は、17歳の男子高校生だ。父の円(光石研)と父の愛人の琴子(篠原友希子)と三人で、川辺の一軒家に暮らしている。円との性交のたびに殴られたり首を絞められたりするせいで、琴子の顔には痣ができる。その現場を見ていた遠馬は、円の血をひく自分も恋人の千種(木下美咲)に同じことをするのではないかと恐れている。 母の仁子(田中裕子)は橋の反対側で魚屋を営んでいる。戦争で空襲に遭って左手首を失った彼女は、特注の義手をつけて魚を下ろす。 円が夏祭りの準備のため外出していたある日、琴子は自分が妊娠していることを遠馬に告げる。円の子だという。不機嫌になった遠馬は神社で千種を押し倒し、嫌がる彼女の首を絞めてしまう。それ以来、千種は遠馬と会おうとしなくなる。 琴子は、近いうちに家を出ていくつもりだと遠馬に伝える。円にはまだ言わないでほしいという。遠馬は円が通っているアパートの女(宍倉暁子)と性交する。 夏祭りの前々日、近所の子供たちに連れられた千種が遠馬の家にやって来る。今度あんなことをしたら殺す、明後日は神社で待っている、と言う。 夏祭り当日、円が家に帰ってくる。円は、遠馬がアパートの女と性交するときに暴力をふるったことを喜んでいる。遠馬は、家を出て行った琴子がもう戻ってこないことを円に教える。雨の中、円は琴子を探しに行く。しばらくして、泣きじゃくった近所の子供たちが遠馬を訪ねてくる。異変を感じた彼が神社へ向かうと、そこには、円に犯された千種が傷だらけで横たわっていた。魚屋に現れた二人の話を聞いて、仁子は包丁を持って円を探しに行く。遅れて駆けつけた遠馬の目の前で、仁子の義手に腹を刺された円が川に流されていく。翌朝、仁子は神社で逮捕された。 拘置所の面会室。仁子は、自分の判決まで「あの人」には生きていてほしい、恩赦があるから、と遠馬に言う。 遠馬はフェリーに乗って琴子に会いに行く。ベッドの上の遠馬が自分の弟か妹を身ごもっている琴子と性交することに躊躇していると、琴子は自分の腹にいるのが本当は円の子ではないことを告げる。遠馬が琴子の首に手をかけると、彼女の子が腹のなかで動いて彼の興奮を冷ます。 遠馬が魚屋に戻ると、そこには、魚を下ろす千種の姿があった。夜、寝ている千種の首元に遠馬が手を伸ばした瞬間、彼女は目を開けて、あなたの手はわたしを痛めつけるためにあるのか、可愛がるためにあるのではないか、と問う。千種は遠馬の手を紐で縛り、仰向けの彼にまたがる。 年が明けて、昭和が終わった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「共喰い (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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